非鉄金属とは
非鉄金属とは鉄以外の金属元素のことを指します。
鉄には出来ないことを可能にする素材として、それぞれの特性を活かしたものづくりには無限の可能性があります。
金属の中でも鉄は一般に幅広く使用されていますが、非鉄金属には鉄には無い特性を持つものがあります。金属でありながら水に浮くもの、木材より加工しやすいもの、ダイヤモンドのように硬いもの、逆に金属とは思えない柔らかさを備えたものなど、その個性は想像以上に多岐に渡っています。その特性を活かしたものづくりにより、これまでにない製品を生み出すことができることから、非鉄金属はあらゆる産業で広く使用されています。
また、非鉄金属の特性を活かしたものづくりは、生産工程における省エネや省資源化をはじめ、部品の長寿命化、自動車の軽量化をはじめとした環境に優しいものづくりに直結しています。リサイクルが容易なことからも環境に優しい材料として注目されており、廃棄物のリサイクルや再利用の分野でも重要な役割を果たしています。
非鉄金属の用途
非鉄金属は、身近なものから最先端技術が必要とされる分野まで、幅広く使用されています。
非鉄金属にはそれぞれに比重、強度、導電性、熱伝導性など優れた特性があり、あらゆる産業で必要とされています。
ここでは、その一端をご紹介します。
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ボールペン
ボールペンには、摩耗や摩擦に強く長期に渡ってスムーズな書き心地を保つ超硬材料が使われています。
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スマートフォン
スマートフォンには、次世代規格の高性能なデバイスを可能にするレアメタルが使われています。
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エアコン
エアコンの熱交換器には、軽量で熱伝導率に優れたアルミニウムが使われています。
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半導体
半導体には、電気伝導率が高く高速かつ効率的な電気信号の伝送を可能にする銅が使われています。
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自動車
自動車には、車両の安定性を確保するため高い強度と軽量性を持つ非鉄金属素材が使われています。
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船舶
船舶には、海水からの耐腐食性に優れ、耐摩耗性もあるチタンが使われています。
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プラント
プラントには、化学薬品による腐食を防ぐ特殊な加工を施したハステロイ相当合金が使われています。
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人工衛星
人工衛星には、高温で過酷な環境に耐えるニッケル合金が使われています。
EV車に搭載の非鉄金属を使用した製品例
非鉄金属はEV車の軽量化、電気伝導性の確保、防食性の向上、持続可能性の実現など、重要な役割を果たしているため、広く使用されています。
EV車（電気自動車）に使用されている主な理由として以下の4つがあげられます。
軽量性と強度：車両の軽量化と強度確保に寄与
電気伝導性：効率的な電力伝達に必要な素材
防食性：耐久性と信頼性を高めるために重要
再生可能性と持続可能性：リサイクル可能で環境にやさしい素材
非鉄金属素材はこれからの社会において不可欠であり、私たちの生活や技術の進歩に大きな役割を果たしています。
また、環境への配慮や持続可能性に関連して、新たな非鉄金属材料の研究も行われており、将来的にはさらなる革新が期待されています。